高校生向けに環境アートについて学ぶ講師をしています。
(個人情報の観点より参加者の姿は掲載していません。)
参加者は美大進学希望者やそうでない子もいますが、6名みんな積極的に学んでいます。
5月の少し日差しの強い日、約1時間をかけて某所の敷地内を散歩します。
例えば、灰色の無地の建物を見上げる。バックには青空。
この青空と同じ色に建物を塗装したら、晴れの日は建物が空に溶け込んで、雨の日は建物が存在感を表す。
そこにある光景・建物も含めて作品である「サイトスペーシフックアート」を学びます。
最初は「先生の頭の中ってどうなってるの?」ととても自分にはできないといった様子でしたが、とにかく気になる風景やものの写真を撮る(携帯のカメラを使用)
【気になる場所】を見つけられるようになれば、次はそれに対するリサーチです。
東西南北・大きさ・・・などなどリサーチ観点は色々ありますが、今回は自分の体を使ってのリサーチです。
建物と建物のすき間はちょうど両腕を伸ばした長さ、だったり。
虫食い葉っぱの穴は小指が入る大きさ、だったり。
自分と自分以外の物や空間との共通点を探します。
これが実際の作品のコンセプトにつながるとは限りませんが、ただものさしを使って図るより、大股何歩分、といった具合の方が記憶にも残りやすく楽しくもあります。
さて、まだ作品の全容は見えてきません。
どんな環境アートが生まれるか、続きは2回目の講義にて。