第二回エア建「見るための行為」レポートその2

第二回エア建「見るための行為」レポートその1のつづきです。


参加者みなさんの視点をシェアします。

まずはナビゲーターである私から、表に小さな美術館とあるように、こちらはあらき先生のアトリエであり、親交のあった作家たちや生徒の作品が飾られています。
私はホワイトキューブ以外の空間で展示をすることが多いので、どのような工夫で作品を飾っているのか、金具が気になります。
そして、どう考えても床につかなさそうな階段。トマソン的?
使い方がきちんとありそうな気がしますが、わかりません。


さらに普通は天井にあるだろう蛍光灯が縦に壁についていました。
これがなんだかダン・フレイヴァン的で恰好よかったです。

附箋は最後剥がさなくてはいけないので、何かこの場所の痕跡をもって帰ろうと思い、壁のシミや傷をトレースしたことを話しました。

次は参加者0さん
あらき先生の生徒さんだったようで(ただ美術選択ではなかったそうです)私のトレースをあらき先生の作品と間違えて附箋を貼っていました。
他にもあらき先生の趣味のものに附箋をつけ人となりを感じていたようです。

参加者Kさん
こちらもあらき先生の教え子で美術部時代に別荘(別荘もコルゲートハウス)に行っていたそう。
現在は陶芸家です。
武満徹の特集の芸術新潮があるな・・・と開いたらそこにKさんの個展の案内が挟んであったようです。
なんだか、ビックリ!急にスピリチュルな雰囲気です。

Aさん
画家です。

キングクリムゾンのイラストが描かれた石を見つける。
おそらく生徒さんの作品?


この中にどーぞの箱に「みんながおやつをいれる」と附箋。
ほっこりな視点です。

まだまだ続きます。

第二回エア建「見るための行為」

2017年5月14日第二回エア建のナビゲーターを行いました。(企画は明星ライブラリーさんです)
参加者10名+明星ライブラリー荒木さんと私の12名で日本で3件目のコルゲートハウスとして有名なあらきひろみち邸へ向かいます。

この外観はどなたでも見ることができます。
※ただ人様のお宅なのでじろじろ見たり、写真を撮ったりするときは許可を取った方が良さそうですね。

いざ内部へ(許可を頂いています。)

ここでこの建物についてやあらき先生について話す会であれば、私がナビゲーターである必要はありません。
今回のWSは「より見るための行為」そして「視点の可視化」です。

このコルゲートハウスについて気になったものをそれぞれ附箋を一人一色づつ配布し、内部に附箋を貼っていきます。
大喜利のように附箋にコメントを書いても良いですよ。と付け加えました。
およそ30分、内部を各々の視点で散策します。

長くなりますので続きます。

the 7th deep night

2017年12月16日(土)美術評論家の田中由紀子さんとトークショーを行うことが決まりました。

名古屋市文化振興事業団 名古屋市青少年文化センター アートピアの事業としてで、ファン・デ・ナゴヤの関連イベントとなります。

タイトルはまだ決まっていませんが、少しづつ色々な経験が出来て光栄です。

運営協議委員

今年度(平成29年度)より地元、豊川市の桜ヶ丘ミュージアムの運営協議委員になりました。

社会的立場にある研究者か教育関係者か学識者のいずれかを満たすことが条件となります。
実績も実力もある作家や研究者はたくさん地元にいると思いますが、地元に在住・活動していること、ファン・デ・ナゴヤで企画が採択されたことが選出理由だそうです。

文化振興に以前より興味があり、大学時代はトリエンナーレで働きたいと思っていました。
それは昨年地元有志というでしたが豊橋の運営会議に仲間に入れて頂くことで、とても良い経験が出来ました。
(その時の記事はこちらです)

こちらのミュージアムにはそれこそミュージアムになる前の文化広場時代は父とよく散歩に来ましたし、アスレチックで遊んでいました。
小学校のときには課外活動で美術鑑賞もしました。
大学時代には学芸員実習をし、豊橋のアートエイジギャラリーで展示をするようになってからは学芸員さんとも親しくさせて頂きました。
監視員のバイトをして、設営ボランティアをして、ここ数年はキッズワークショップの講師をさせて頂いています。

「運良く」という言葉が一番しっくりくるお誘いですが、運も実力の内という言葉を真に受けて。
運を実力に変える努力で今後も色々と経験・勉強させて頂きたいと思います。

エア建 2017年5月14日のご案内

5月14日(日)田原市の明星ライブラリーさんの企画内でWSを行います。
場所はコルゲート建築で有名なあらきひろみち邸です。
今回は建物の中に入って内部を見ることができる貴重な機会となっております。
私のWSは先日の個展の続きのような内容です。
見るという行為の可視化によって、故あらき先生を知り、コルゲート建築を探検します。

私はあらき先生とは面識がなく、また建築の知識を持ち合わせてもいないのでその辺りは明星ライブラリーの荒木さんよりお話し頂く予定です。
WSに参加しなくても見学OKですが、必ずご連絡お願い致します。

写真はコルゲート建築の外観と以前購入した棲2011年秋冬号。
そして今回のWSとは特に関係がありませんが、建物探訪と言ったら藤森照信さんかなと思って、最近本を読み返しています。